《搭乗記》CDG→HND エールフランス航空ビジネスクラス

搭乗記
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前回

 ラウンジで小腹を満たしたところで、搭乗開始時間が近づいてきました。搭乗ゲートに向かいます。シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2EはK、L、Mの3つのホールに分かれています。別にエールフランスの兄弟会社を意識してのネーミングと言う訳ではないと思います。今回はホールK。チェックインカウンターやパスポートコントロールなどが入る母屋にあるホールです。LとMの場合は構内シャトルに乗って移動する必要があるので、時間に余裕を持って行動することをお勧めします。航空需要の高まりに応じて増改築を繰り返した結果でしょうか。

 JALもこのターミナルを利用しているため、「CDGといえばこの空間」と思う日本人も少なくないのではないでしょう。

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エールフランスの迷走

 羽田行き272便、今回のゲートはK48。沖止めのようです。HND線にはファーストクラスも備えたB777-300ERを飛ばしています。最大296名が搭乗するわけで、それをバスで移動させるのはなかなか大変そうです。

 すでにゲートがオープンしていたためか、エコノミーの皆さんと一緒に満員バスで移動です。中東系のように上級クラス専用バスを常に用意する余裕はありません。ただ、ファーストクラス(La Première)の搭乗客はラウンジから一人ひとり高級専用車で送ってくれるサービスがあるそうです。AFのファーストには興味がありますが、特典航空券用の必要マイルがかなり必要なので乗れそうにありません。

 沖止めはかったるいと言えばかったるいのですが、普段見ることのできない空港の様子や旅客機を間近で見られるので嫌いではありません。パリの表玄関であるCDGにはいろいろなものがありますしね。

 2017年12月に誕生したエールフランスの新ブランド「Joon」です。近距離線を中心に本体よりも廉価でありながら、既存のLCCよりもちょっとFSC寄りのサービスを展開するAFの新戦略の目玉でした。そのうち乗る機会もあるかもしれないとは思っていたのですが、登場からわずか1年、19年1月に本体に統合されることが発表されました。AF本体よりも安く抑えた賃金体系があだとなったのでしょうか。どうも迷走しているようにしか見えません。

 東京・羽田行きAF272便、B777-300ERです。さすがに下から見上げると大きいですね。こういった迫力を感じられるのは沖止めの良いところです。

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優れた使い勝手

 座席は逆ヘリンボーンの新型です。新型と言っても導入から数年経っていますが、まだ旧型も使用されているようなので、新型といって差し支えはないかと思います。

 JALをはじめこの形のシートを採用するエアラインは増えてきているようです。自分にとっても初めて乗った長距離ビジネスクラスがこのAFのシートだったこともあり、なんとなくしっくりくるような感じがします。このシートは一見すると他社の似た構造のものと大差ないように思えますが、実際に座ってみるとなかなか使い勝手が良くて気に入っています。

 たとえばこの大きなカクテルテーブルは何かと役に立ちます。また、インパクトのある赤に塗られた小物入れも使い勝手がいいのです。ここらへんのスペースの使い方はエアラインによってかなり違ってきていますが、自分はこのエールフランスタイプが一番使いやすいと思います。

 着席して間もなく、担当CAさんによる簡単な挨拶があり、ウェルカムドリンクが配られます。シャンパーニュかオレンジジュースかが選べたように記憶しています。

 座席廻りを確認して荷物を整理、一息ついてシャンパーニュを飲んでいると搭乗も大方終了しています。ほぼ定刻通りにドアクローズで、そのまま離陸に向かいます。

 空の上から見下ろすと、フランスが農業大国であったことを思い出します。

 離陸して間もなく、ドリンクとおつまみが配られます。文字通りおつまみです。

 このOtsumamiは埼玉県草加市にあるアリックスという豆菓子の製造会社が作っているものです。土地柄、創業は草加せんべい関連かと想像してしまいます。販売は成田の航空機の運搬支援会社。羽田の国際線もかなり拡充されましたが、ここらへんはやはりまだ成田に負っているところが大きいようです。

 ビジネスクラスのアメニティはこんな感じ。

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有名シェフよりミソスープ

 そして最初の機内食。

 前菜とチーズが一緒に出されます。以前、羽田からの深夜便の時には前菜、チーズ、デザートが一緒に出されたので、それに比べればまだちゃんとしています。(現在は深夜便でもプレート毎にサーブするようになっているはずです)

 このフォアグラが想像以上に美味しかったです。生臭さも感じられませんでしたし、安物ではないような気がします。ただ、今回の旅ではけっこう色々なところでフォアグラを食べていたので、少々食傷気味。やはり珍味はたまに食べるからこそなのかもしれません。大好きですけどね、フォアグラ。

 メインはエビのソテー。エストラゴンの風味のオマール海老ソース、平茸のソテー、赤米、ベビーほうれん草です。じつはこのメニュー、M.O.Fを持つミシェル・ロト氏による期間限定メニュー。AFに限らず、有名シェフとのコラボレーションは世界中のエアラインで見られます。

 ただ、報道発表されていた画像とはだいぶ見てくれが異なります。機内は諸々の制約があるため仕方がないのですが、なんとなくテンションも上がりきりません。

 一流シェフといえども機内食という極めて特殊な環境ではその力を発揮できるとは限りません。しかも、こういったケースでは多くの場合が”監修”です。そういったことにコストを費やすよりも、機内食には機内食のエキスパートによる機内食を作ることにコストを掛けた方がいいといつも思うんですが、航空会社も定期的に話題を提供しなければいけないでしょうし、難しい話です。

 エールフランスの日本線と言えば、名物ミソスープ(La soupe miso)です。味噌汁ではありません、ミソスープです。具材は入っておらず、不自然なほどの甘味も感じられます。ところが、機内での味覚は地上にいる時とは異なります。オックスフォード大学のチャールズ・スペンス教授によると、湿度と気圧の低下、そして周囲の音から味覚に変化が生じて塩味と甘味の知覚能力が低下するそうです。

 そういった状況だからなのか、このミソスープがやたら美味しく感じられます。これは名物と言われるのも納得です。エコノミーもビジネスも関係なく、この”フランス流日本の味”を楽しむことができます。

 最後にデザートが出てきて最初の機内食は終了。食後の飲み物は紅茶にしました。以前搭乗した時はFAUCHONでしたが、どうやらPALAIS DES THÉSに変わっていたようです。

 機内の照明が落とされて就寝モードに入ります。17時30分に離陸して、ここまで約2時間。欧州中央時間ではまだ20時前です。さすがに眠ろうにもまだ眠れませんので、適当に映画を観たりして過ごします。

ディスプレイは角度調節ができるので、リラックスした体勢でも映画を視聴できる

 映画を2本も見ていると眠気も出てきますのでそのまま就寝。何事もなければロシアの極東地区あたりで眼が覚めるのではないかと期待してまぶたを閉じます。

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ハーゲンダッツ信仰

 数時間して目が覚めてしまいましたが、運がいいというかなんというか、ちょうど起きている客用にアイスクリームを配布中でした。自分の嗅覚が自分を覚醒させたのかとも思ってしまいました。ただ、アイスがもらえると喜んだものの、この時配っていたのはハーゲンダッツ。嫌いではありませんが、世間で騒いでいるほど特別なアイスという気もしません。しかもフランス発のフライトです。わざわざアメリカのブランドを使わなくてもいいではないかと思ってしまいます。日本人のハーゲンダッツ信仰を知ったAFが日本線にのみ採用しているのかもしれないと邪推してしまいます。

 さて、その後もう一眠りすると無事に極東。復路のフライトは疲労も貯まっているので、割と眠り安いと思います。夕方発というフライト時間もうまく作用したようです。ということで朝食です。

 特筆することはない、エールフランスのいつもの朝食です。以前何かでエールフランスは機内食のパンにこだわりをもっていて、世界中の機内食工場に職人を派遣して研修を行い、一定水準以上のパンを焼かせているという記事を読んだ記憶があります。たしかに、いろいろなエアラインの機内食を食べましたが、パンに関してはエールフランスのレベルは高いと思います。

 初めてエールフランスのパンを食べた時は、日本発のフライトでしたが予想以上においしさにCAさんに「パンがすごく美味しいですね」という感想を漏らしたほどです。その時、CAさんも「レベル高いですよね」と応じてくれましたが、やはりこだわりがあるようです。

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羽田到着

 ほぼ定刻通りとなる12時半に東京国際空港ー羽田に着陸しました。エールフランスのビジネスクラスへの搭乗は久しぶりだったのですが、結構楽しめました。(往路がJALのPYだったから、余計にその差を痛感したのかもしれません)。

 また、このフライトではAFのQuality Observerというサービス品質を顧客視点でチェックするという密命を帯びていたので、暇を持て余すこともなく退屈しないフライトでした。

搭乗時期:2018年9月

おわり

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