ヴェネツィア⑪ 5つ星ホテル

旅行記

前回

2017年12月30日

 3日目です。最初の2泊を過ごしたリド島を離れ、この日から本当のホテルに泊まります。まずは
Hotel Le Boulevarで最後の朝食です。普段朝食を食べない生活をしているのですが、朝食付きの宿泊の時は割としっかり食べてしまいます。貧乏根性もありますが、見知らぬ土地だと昼食を食べ損ねることも考えられます。食べられるときに食べておこうという生存本能の結果だと思っています。

 ヴァポレットに乗って、リド島から本島に移動します。ヴェネツィアはカナル・グランデ(大運河)以外にも非常に多くの運河が町中を流れており、それらを渡るためには当然橋を渡らなければなりません。スーツケースを持っての移動は大変です。ヴァポレット乗り場のすぐ近くのホテルを抑えるか、あるいは運河を移動する水上タクシーを利用することをお勧めします。

ちなみに、ヴェネツィアに多くの運河が流れているのは、あるものを流すためです。この潟に街を作り始めたときから、そのために多くの運河が作られました。それは「水」です。ヴェネツィアの運河は第一に水を流すことを目的としています。
 水は一か所にたまると疫病の基になります。街の衛生環境を保つためには街中に運河を張りまぐらせて、水を一か所にとどめない工夫が必要とされました。

The Westin Europa & Regina

 さて、サン・マルコ寺院からあるいてほどなく、今日の宿に到着するはずです。それなりに大きなホテルですから、すぐにわかるかと思いましたが、それらしき建物は見当たりません。よくよく探してみると、ホテルに向かうための案内を見つけました。

 後でわかったことですが、もう少し明るい雰囲気の小路もあります。ただ、やはり小路です。この街では大きい通りに面していない建物は、どうしてもこうなってしまいます。それなりに格式のあるホテルではありますが、本来そういったホテルに泊まるような客は水上タクシーでホテルの船着き場に乗り付けるのでしょうか。

 ホテルの入り口につきましたが、やはり少し雰囲気にかけているようです。

ただ、このホテルThe Westin Europa & Reginaは一応5つ星ホテル。中身はちゃんとしていました。

まだ午前中、チェックイン時刻前でしたので、まずは荷物を預けて街に繰り出そうかと思っていたのですが、幸運にも部屋が空いているとのことでチェックインをさせてもらえました。

一人で泊るには十分すぎる客室です。このホテルはカナル・グランデに面しており、客室から見られるその眺望が売りではあるのですが、今回は残念ながらカナル・グランデとは反対側の部屋でした。窓の外には大したものは見えません。そう考えると、わざわざそれなりの金額を払って泊まりたいとも思いませんが、今回は特典を使った無料宿泊です。日本のSPG Amexについてくる1泊無料特典を活用しました。年会費は3万円超と高額ですが、この一泊で一応この年のもとはとれたのではないかと納得しています。

 ということで、今回は1泊だけです。残り2泊はまた違うホテルに泊まります。別に無料宿泊分だけ泊って、残りは宿泊費を抑えるために他のホテルにした、というわけではありません。先述した通り、大荷物を持っての移動は大変です。できればホテルをそう何度も変えたくはなかったのですが、この時は残念ながら空室がありませんでした。部屋がないなら仕方がない。

 浴槽はありませんでした。シャワーだけでも問題ないので気になりませんでしたが、日本人旅行者の中には浴室がないと耐えられないという方が一定数いるようです。ホテル予約サイト等の日本人によるレビューを見ていると、結構な確率で「浴槽がなかった」というような文言を見つけます。「予約時に確認したのに実際には浴槽がなかった」というのは理解できますが、ただ単に「浴槽がなかった」だけだと、別に問題ないんじゃないの?といつも思ってしまいます。

ヴェネツィアのホテル

このように本島中心部にあるホテルと、昨晩までのリド島のホテルと両方に泊ってみましたが、どちらも一長一短です。

 リド島のホテルは宿泊費を安く抑えられます。また、ヴァポレット乗り場からホテルまでの移動もそれほど苦労はしません。リド島はヴェネツィアの中で唯一車両の通行が認められており、大きな道路が整備されています。
 一方、やはり本島から離れてしまうのは不便です。ヴァポレットに乗ってもそれなりに時間はとられますし、夜に本島で食事をして、ワインでものんで気分がよくなったとしても、やはり海風にさらされてリド島に戻るころには醒めてしまいます。

本島のホテルは宿泊費が高くつきます。また、今日ご紹介した通り細い道や多くの橋で構成された本島の動線を大きな荷物を持って移動するのは大変です。天候が悪かったり、あるいは別の条件が発生するとなお困難になります(別の条件については後日の記事で紹介する予定です)。
 しかし、街を歩くという点では当然ながら非常に便利です。買い物をしたとしても、気軽に荷物を一度置きに帰れますし、少し格式のあるようなところで食事をする場合でも着替えに戻ることができます。夜のヴェネツィアを楽しんで、その気分のままホテルに帰ることももちろん可能です。

 月並みな感想ではありますが、予算と旅のスタイルに合わせて選ぶことが吉。

 僕としては、多少高くついたとしても本島のホテルに、それも1か所に滞在し続けるのが正解な気がしました。少なくともこの旅においては。

つづく

コメント

  1. kingsfisher より:

    ベネチアに運河が多くあるのは、生活排水などを、「水」を滞留させず、衛生環境を良好に保つためなんですね。知りませんでした!