ヴェネツィア⑦ 到着、水の都

旅行記

2017年12月28日

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日本の首都、の隣の千葉県にある成田空港から中東カタールを経由して約24時間、ようやく水の都の玄関口、ヴェネツィア・テッセラ空港に到着しました。ビジネスクラスを利用したとはいえ、さすがに長時間移動は疲れます。

空港に到着してまずやることは、スマホのネットアクセスの確保でしょう。あらゆる情報を検索できますし、見知らぬ土地を歩くためにはマップ機能は不可欠です。今回はThree UKのプリペイド シムカード(9GB)を利用。出発前にAmazonで購入しておきました。

英国では4Gが使えますが、イタリアでは3G。いつも快適な日本の4G環境で過ごしているため、少々不安はありましたが、使用感は良好。とくに速度に不満を感じることはありませんでした。容量も9GBも必要ないことは重々承知していましたが、案の定2GBも使いませんでした。ただ、ネットはもはや生命線。保険をかけていつも多めの容量を用意してしまいます。

simカードを挿入すれば自動で回線を掴まえてくれるかと期待しましたが、一向に接続されません。APNを手動で設定する必要があったようです。ここら辺は機種や環境によって異なると思います。Three UKの場合

名前:適当
APN:three.co.uk
ユーザー名:空欄
パスワード:空欄

でいいようです。ネットにつながるかどうか、という場面は旅中で最も緊張する瞬間かもしれません。それくらい、ネットに依存しているのです。

それではホテルのあるリド島に向かいます。

ヴェネツィア本島は物価、宿泊費ともに高騰しているため、周辺の島に宿泊地を求める観光客も多いのではないでしょうか。本島と比べて値段は大きく落ちます。ただ、当然代償もあるのでどちらがいいかの判断は難しいところ。今回はリド島と本島のホテルを両方利用していますので、後でそこら辺について、もう少し詳しく触れたいと思います。

リド島はヴェネツィアの南に浮かぶ細長い島です。アドリア海とヴェネツィア潟を隔てる堤防として、ヴェネツィア共和国にとって重要な役割を果たしてた地でもあります。今日では、ヴェネツィア国際映画祭が開かれる地としても知られており、ヴィスコンティの「ベニスに死す」の舞台ともなった場所です。

今回宿泊したホテルはHotel Le Boulevard。四つ星ホテルですが、いい感じにくたびれています。

宿泊費は2泊で115ユーロ。本島の同等クラスのホテルと比べれば破格と言ってもいい安さでしょう。後日本島で泊ったサンマルコ近くの四つ星ホテルは2泊で290ユーロでしたからね。基本的には本島と比べて安く泊まれるリド島ですが、夏の映画祭期間中は宿泊費が高騰するようなので、訪問予定の方はご注意ください。

屋根裏的な部屋。二泊で100ユーロ程度ならば十分な施設です。暖房も聞いていますし、トイレもシャワーもあります。

チェックインを済ませてから、ヴァポレット(水上バス、ヴェネツィアの主たる公共交通機関)で本島に向かいます。特段目的があるわけではありませんが、島の中を歩いてみておおよその土地勘を得ることで明日以降のプランニングに役立てよう、という考えです。

気温は8℃程度と、東京と比べても寒いわけではないのですが小雨が降っているので体感ではそれなりに寒いです。

まずはサンマルコ寺院から。ヴェネツィア共和国の繁栄を偲ばせる、ビザンティン様式の傑作です。ちなみに、入場は有料。列もできていますし、後日訪れることにします。

島内を歩いているうちに日も暮れました。本島は大体の場所に歩いてアクセスできるようです。本島を二分する大運河(カナル・グランデ)をヴァポレットが通っていますが、停留所が多く速度も抑えられているため、歩けるならば歩いたほうが効率がいいようです。

歴史的な都市というのは再開発にあたっての障害も多く、近代的な交通機関が導入されていない、あるいはうまく機能していないケースも珍しくありません。ヴェネツィアに至ってはリド島を除く島々では車両の使用が禁止されています。唯一の公共交通機関であるヴァポレットもこのような調子。水上タクシーはそれなりに値が張ります。

体力に自信がある旅行者ならば、美しい街並みを見ながら散策を楽しめるでしょうが、足腰が弱っている年配者には少し大変そう。欧州なんて年をとってからでも行ける、などという話をたまに聞きますが、動けるうちに、行ける時に行っておくべきだと改めて痛感しました。

島内はかなり入り組んでいて、google mapの助けがなければ簡単に迷子になってしまいそうです。

いたるところに目印となる場所への案内が設置されており、迷子防止に一役買っています。このような手書きの案内もちらほら(サン・マルコ広場とリアルト橋)。

この日は12月28日。もうクリスマスは終わっていますが、一部のクリスマスマーケットはまだ開催中です。欧州のクリスマスマーケットは年明けまで続くところもありますが、やはり本番後はなんとなく寂しさも感じさせます。

とくにあてもなく島内を歩いていましたが、さすがに暗くなって疲れも出てきました。よくよく考えれば24時間かけて極東からやってきたばかりですし、初日から無理をする必要はありません。食事をして、リド島に戻ることにしました。

ヴェネツィア通の友人に教えてもらっていたオステリア、Osteria ai Assassini。味については失念してしまいましたが、細い路地にある静かなお店でゆっくりと過ごすことができました。

街の様子もなんとなくわかったところで初日は終了。明日から本格的に水の都を楽しみます。

つづく

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