海底撈火鍋 池袋店 ― 中国のホスピタリティ

雑記
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 ニコニコ動画に旅動画を投稿している投稿仲間を新年会を兼ねて、池袋の海底撈火鍋に行ってきました。なかなか面白い体験だったので記事にします。

  海底撈火鍋は中国の火鍋レストランチェーンで、1994年に創業。中国本土のみならず、アメリカ、韓国、シンガポール等でも展開しており、2019年1月現在全世界で400店舗を構えているとか。質の高いサービスでも知られ、日本国内の店舗は訪日・在日中国人が多く訪れることでも知られています。

 日本に進出したのは2015年、現在は池袋のほかに新宿、幕張、心斎橋にも出店しています。この勢いなら数年のうちに、都内各所でその姿を見る日も来るかもしれません。

 この日は三連休の中日、夕食時ということもあり店舗入り口前にはかなりの待ち客がいます。事前に予約していたので、すんなりと店内に通されますが、すぐには席につけません。ここでもウェイティングスペースで待つことになるのですが、ただの待合室ではありません。お茶や水、さらにはお菓子まで用意してあります。食事を楽しむためにお菓子は食べませんでしたが、席に着く前からなかなかのホスピタリティを感じます。

 この待合室にはネイルルームも併設されています。この時は閉まっていましたが、空いていれば無料で塗っていただけるそうです。事前にこの情報を知っていたのでそういうものかと思いましたが、知らずにこの空間に来たらさぞ驚いたことでしょう。さらに、この待合室の奥にはキッズルームが設置されています。待っている間はもちろん、食事中でも子供を遊ばせることができるようになっています。

 ほぼ予約した通りの時間に席に案内されます。店内は非常にきれいで、豪華さを感じられる吹き抜け構造になっています。パチンコ屋の上にある店舗内空間とは思えない雰囲気です。

 店員さんはほぼ全員が中国の方のようです。少なくとも僕らに対応していただいた方は全員中国系の方でした。お客さんも大半が中国の人たちです。都心にいることを忘れてしまうほど中国感が漂っています。

 座るとすぐにおしぼりが渡されますが、さらにメガネをかけているとレンズクリーナーもいただけます。女性にはヘアゴムも用意されており、エプロンも紙ではなくしっかりしたものが渡されます。これを着るとアルバイト店員のように見えるのはご愛敬。手荷物にもしっかりカバーがかけられます。

 オーダーはタブレット端末で行いますが、デフォルトは中国語。使い方に悩む前に、店員さんが操作してくれます。今回は初めての訪問だったので、素直にセットをオーダーします。特選セット(1人前3980円)を3人前オーダー。ちなみに、一番安いお得セット(2980円)は豚肉と牛肉ですが、特選セットだと豚肉とラム肉になります。

 オーダーを終えたら、たれバーに行き自分好みのたれを調合します。こちらは単品オーダーの場合は有料ですが、セットに含まれています。

 種類も豊富です。見慣れないものからごま油やネギ、パクチー、にんにく、大根おろしまで、約20種類の具材を組み合わせてこのみのたれを作ります。まったく見当がつかない場合でも、お勧めの調合が数通り紹介されているので、最初はそれに習ってみたのでいいと思います。

 スープは2種類。最大4種類まで組み合わせることができるようです。今回は店員さんに教えてもらった最もシンプルな白湯と麻辣鍋の組み合わせでいただきます。

 このスープ、それぞれしっかり滋味が出ていて非常に美味しいのですが、鍋として食べるには少し物足りません。好みの調味料を組み合わせて作ったタレを合わせることで完成する料理のようです。

 ラム肉と牛肉のほかに、味付け鶏肉、白身魚、肉団子、エビ団子、マロニー、野菜盛り合わせが運ばれてきます。どれも美味しく、様々なタレとの組み合わせを楽しめます。正直なところ、想像以上においしいです、火鍋。

 鍋を楽しんでいると、何度か店員さんが灰汁をすくっていってくれました。1時間強の間に3回ほどでしょうか。日本の居酒屋で鍋を食べていると、自分ですくうのが基本なような気もしますが、ここでは食べることの身に集中すればいい環境が整えられています。

 セットでもそれなりの量がありますが、少し物足りなかったので追加オーダーをしました。豚肉や豚の腎臓、野菜を追加してひたすら食べます。他にも、鴨の舌やカエルの足、牛の血管など日ごと目にしないような食材も結構ありました。いつか試してみたいものです。

 そして、かなりのテーブルでオーダーしているのが麺です。その名もカンフー面。アクロバティックなパフォーマンスをして麺を伸ばしていきます。ぶっちゃけ、このパフォーマンスが麺を創るために必要かどうかは甚だ疑問ではありますが、エンタメ性が強く、ほかのテーブルでやっているのを見ればついついオーダーしたくなってしまいます。値段は390円。パフォーマンス料金と思えば高くありません。

 最後にデザートの杏仁豆腐をいただいて終了。これも濃厚で美味しい杏仁豆腐でした。

 料金は一人大体5~6000円。ドリンク代や食べる量によって変化しますが、ちょっとした居酒屋で新年会をしたと思えばけっして高くありません。それでいて、日本ではあまり見られない様々なホスピタリティを体験できます。開店から3年以上が経ってもなお、混雑している理由がよくわかりました。

 また、興味深かったのが客が引いた後のテーブルをものすごい勢いで片づけていたことです。1つのテーブルに3~4人の店員が一斉にきて、一気に片づけていきます。日本人の感覚では少々騒がしくも思えますが、効率的に客を回すための方法と考えれば、これもこれでありなんだと思います。そこは感性の違いで貼りますが、しっかりした思想があることが窺えました。

 ちなみにトイレもめちゃくちゃきれいです。洗面台にはなぜか整髪料まで置いてありました。

 これが中国のスタンダードだとは思いませんし、だからこそ本場中国でも店舗網を拡大できているのでしょう。同時に「おもてなし」というものが日本の専売特許ではないことも明らかです。様々な面で成長する中国と、その勢いを実感できるお店です。再訪したいと思います。

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