《雑記》表参道で話題のスイーツを買ってみた!?

雑記
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 瓶詰ティラミスという一見変わったスイーツがあります。シンガポール発祥のもので、国内でも販売していますが常設店はもたずに催事出店や通販が主な販売手法です。そんな瓶詰ティラミスの常設店が表参道にできたということで、インターネット上で話題になっています。甘いものが好きな身としては、ここはぜひ賞味したいところ。せっかく東京で働いていて、東京に住んでいるんですから、流行に乗らないわけにはいきません。

 じつはこの瓶詰ティラミス、以前東京駅にイベント出店していた際に購入したことがあるのですが、不覚にもあまりよく覚えていません。ここは常設店開店を機に再度味わって、その印象をお伝えしたいと思います。

以前購入した瓶詰ティラミスの瓶
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木札のない花

 どうやらネットで話題になっているのは、この常設店がパチモンだということ。シンガポール発の本家を差し置いて商標を登録し、ふてぶてしくも同じようなロゴを用いて、さも自分たちが考案したかのように、いけしゃあしゃあと出店したとか。にわかには信じられません。

 なんといってもここは表参道。都内でも有数のブランド地区です。そんなバッタモンが出店していい場所ではありませんし、芸能人まで使って宣伝しているというではありませんか。つまりはここに出店した以上は本物ということでしょう。

 開店時間が19時までということで、会社を出て急いで表参道に向かいます。東京メトロ表参道駅から渋谷方面に少し進んだところ、国連大学の横にその店はありました。

 さすが開店直後ということもあって、お店の前には花がたくさん置いてあります。にぎやかでいいですね。

 ところが、この花、すこし様子が変です。こういったお祝いの花ではお馴染みの木札がありません。やれ「〇〇様へ ▲▲より」という、主に取引先から送られてきたということを示す木札がなく、ただ花だけが飾ってあるのは少し妙な感じがします。なにか木札をとらなければいけない事情があったのでしょうか。あるいは、誰が贈ったなどという些末なことは気にせずに、その花の美しさを前面に出して店を飾り立てようという粋な演出かもしれません。

 さて、この店に入ろうと思った瞬間に少し考えてしまいました。なぜなら、この店のすぐ隣にはピール・エルメ・パリの旗艦店があるのです。スイーツ界のピカソとも称される巨匠エルメとは、なんとも魅惑的な響きです。かつて、ケーキは必ずエルメで買っていた時期もありました。エモーション・ワサビという、かなり実験的なケーキを買って頭を抱えたことも今となってはいい思い出です。

 新店の周りには、なにやら店舗の写真だけ取りに来たような人もちらほらいます。怪しい雰囲気が感じられます。ここは君子危うきに近寄らず。確実なピエール・エルメにしておくのが得策かもしれません。

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パチモノではなくホンモノを

 と小ばかにしたようなことを書きましたが、正直言って品位のかけらもないパチモンティラミスを買うとかありあえません。超競合に隣接するこの場所に出店したのも謎です。仏系と伊系というちがいはあるものの。

 表参道にスイーツを買いに行かれる皆さん。バッタもんではなく、ちゃんとしたものを買いましょう。少なくとも、この店の隣には世界に評価されている、間違いなく(たまに何かの間違いがあるけど)美味しいケーキを売っているお店があるのです。

 ということで、ピエール・エルメでドゥミルフィーユを購入してきました。お値段864円。安くはありませんが、それだけの満足感を味わえる逸品です。せっかくなので、スウェーデンの初期メーカー、グスタフスベリの器でいただくことにします。これはストックホルムに遊びに行った際、工房近くのアウトレット店でかったお皿とティーカップです。紅茶はエルメの強い味に負けないよう、ダージリンを少し濃く。こちらはロンドンのバッキンガム宮殿の品です。

  いつみても惚れ惚れするほどのごついミルフィーユです。カラメリゼした少し苦味も感じられるパリっとしたパイ生地に、プラリネのムースを挟んだミルフィーユ。一口でお腹いっぱいになるほどのパンチ力のあるミルフィーユですが、今日は豪快に一人で1個食べてしまいます。

 この層、もう美味しいのが分かります。ミルフィーユはしっかり倒して、ナイフで切っていただきましょう。作ってからそれなりに時間がたっているはずですが、完璧にカラメリゼされたパイ生地はまだサクサクパリパリしています。

 口の中に芳醇なバターと、そしてプラリネの風味が広がります。程よい苦味と強い甘さが絶妙なマリアージュです。以前、エルメ氏も何かのインタビューで語っていましたが、こういった層状のお菓子は、なるべく全層を口の中に入れられるようにカットして食べたいものです。パティシエはそうやって口に入れたときのことを想定して味を作り上げているはずです。

 ピエール・エルメ、いつ食べても味覚に幸せを与えてくれる魔術師ですが、最後に彼の味に触れたのはいつだったかと思いだすと、随分ご無沙汰していたような気もします。おそらく、以前パリに行った時に、ロワイヤル・モンソーで彼の監修する朝食を食べたのが最後ではないでしょうか。

 青山のエルメにも久しぶりに行きましたが、店内の様子が随分変わっていました。ロワイヤル・モンソーで食べたクロワッサンも販売していました。クロワッサン・イスパハンは540円でした。

 やはり本物は美味しい。みなさん、表参道にいったらパチモノではなくホンモノを買いましょう。東京には、日本にはこんなすばらしいホンモノがあふれています。わざわざしょうもないものにお金を使う必要はありません。

 なお、ピエール・エルメの正式な店名は「ピエール・エルメ・パリ」ですが、何を隠そう第1号店は東京です。もともと優れたパティシエだったエルメ氏ですが、自身の名をブランドとしたピエール・エルメ・パリは1998年、赤坂のホテルニューオータニが最初の店舗です。以後、都内でも青山に旗艦店を作ったり、本場パリに凱旋出店するなどしています。

 今でもパリのオペラ座近くのピエール・エルメでは、マカロンなどを買い求める観光客が多くいるようです。前を何度か通りましたが、かなりの確率で日本人も含まれると思いますが、何人ものアジア系の観光客がマカロンを買っていました。
 たしかにエルメのマカロンは絶品ではありますが、マカロンは鮮度が命。また、運搬中に破損してしまうケースも珍しくありません。現地でおやつとして買うのならば大正解ですが、日本に持ち帰ろうとするのであれば、帰国後に日本のお店に買いに行くか、あるいは通販を活用するという方が賢明だと思います。

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